
パレオな男さんやメンタリストDaiGoさんはじめとして、論文をベースに根拠を話す方が増えていますよね。
しかし、世の中には星の数ほどの論文が存在し、その中からホントに心に効果がある論文を探し当てるのは不可能に近いです。
今回は、そんな不可能を可能にする、いい心理学論文の見分け方を紹介します。
・EBPってなに?
・RCTってなに?
・いい論文の探し方は?
サクッと3分くらいで読み終わります。
・EBPってなに?
EBPとは、Evidence Based Practice の略で、根拠に基づいた実践という意味です。臨床心理士が治療を行う際、自分の主観や経験に基づいた治療を行うのではなく、科学的根拠に基づいた治療行おう、というものです。
このEBPは、以下の3つの考え方から構成されます。
①エビデンス(根拠)
②患者の価値観
③臨床技能(患者と治療の相性の予測等)
これは、自分のことにも置き換えることができます。
より質の高いエビデンスを探し、自分の好みに合わせて、それを実践していく、これがメンタルを安定させていくのに最も近道な方法です。
論文でなくても、ウェブサイトや書店の本なども全く同じ。これを知っておけば、余計にお金を消費しなくて済みます。
・RCTってなに?
RCTとは、Random comparing trial の略で、ランダム比較試験のことを指します。これが最も根拠のある実験法です。
実際に自分で論文を探す際には、実験方法にRCTの記載があるかどうかを確認すればOKです。
それでは具体的にRCTとは、どのような手法なのでしょうか。
①研究参加者をランダムに2組に分ける。
②一方には確かめたい治療を行い、もう一方には何もしないor従来の治療を行う。
③両組を比較
このようにして、治療の効果を検討します。倫理的に問題があるように見えますが、他の記事で触れることにしましょう。
・いい論文の探し方は?
これまでわかったことは、[RCTで実験された論文を選ぶ]ということでした。
では、そのような論文はどこに存在するのでしょうか。
質の高いものが乗っているサイトを参考に載せておきます。
コクラン共同計画→ https://www.cochrane.org/ja/evidence
キャンベル共同計画→ http://ir.u-shizuoka-ken.ac.jp/campbell/aboutc2.htm
EBPの考案者の弟子たちが、作り上げた業績がサイトに論文として載っています。
有料のものもありますが、参考にしてみて下さい。